専門書とか技術書とか、仕事関係の本などは、必要な部分だけを流し読みということも珍しくないだろう。
そういうのとは違って、趣味でとか、時間つぶしでとか、話題になってたからとか、興味を持ったからとか、そういう本の場合は、せっかく読んだのだから、記録を取っておくようにするといい。
ノートに書きこんでもいいのだが、字を書くのが面倒だという人だっているかもしれない。
私の場合は、パソコンを使ってる。
具体的には、エディターに入力していく。
読み終えた日付、著者名、書名、これらが基本。
私の場合、面倒だから、感想とか、そんなものはほとんど書かない。
それらのデータを連続して書いていくのではなくて、項目ごとに行を変える。
まず日付。改行して著者名。また改行して書名。
1冊の本のデータを書き込んだら、次の本のデータとの間には空白の行をはさむ。
こうしておくと、後に検索をかけた時に見やすい。
私の場合は、出版社の名前か、たとえば文庫本の場合だと 「新潮文庫」 と入れたり、出版年も記録したり、翻訳署の場合は訳者の名前も入れるようにしている。
だって、たとえばある小説を読んだとして、何年か後に改めて読んでみたという場合、同じ本であるとは限らないからだ。
初めて読んだ時には文学全集に入ってたものだったけど、今度は文庫本の方で読んだ、なんてこともあり得るから。
文庫本では漢字の表記がやさしくなっていたり、翻訳だと文章が読みやすくなっていたり、そんなこともあるかもしれない。
それで作品の印象が違ってくるってこともあり得るだろ?
記録をつけ始めると、面白くなくても読み通さないと記録できないと思って無理して読み通そうとすることがあるかもしれない。
それはやめた方がいい。時間のムダだから。
ただし、どこまで読み終えたかということを記録しておけばいい。
第3章までは読み終えたとか、34ページまでは読んだとか。
「2度と読む気がしない」 本の場合、末尾に X などの記号を入れておくとかしておく。
面白くないのではなくて、難しすぎて今の自分では歯が立たないが、いつの日か再読するかもしれない、ということがあるかもしれない場合は △ マークとか。
私がパソコンのエディターに記録してる本が、1913年からのものが、300冊ばかりになっている。
これは記録として以外にも役に立つことがある。
何か面白そうな本を紹介されて読んでみようかなと思ったときに、どうも読んだことがあるような気がするけど、はっきりと思い出せないなんて時に、記録を検索してみればヒットすることがあるかもしれない。
「あぁ、あれか」 と分かれば、ムダを省けるってもんだ。
記録を分かち書きにするのには、見やすさの他にも理由がある。
簡単なプログラムを書いて、たとえば A という著者のものを何冊読んだことがあるかとか、その著者の本で読んだことのあるもののリストを表示させるとか、そういうことをしやすいということも考えてのことだ 。
そのことに関しては、いつか改めて書くことがあるかもしれない。