2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

古書店主の逆襲

しばらく前に門井慶喜 『定価のない本』 (東京創元社、2019) を読んだ。 まぁ、面白くはあった。 ただ、プロローグやエピローグは余計。本体だけでいい。 それと、蘊蓄がやや鼻につく。 エンタテインメントとして書かれたものなら、蘊蓄はもっと抑えるべき…

分ち書き的改行の多用

門井慶喜 『定価のない本』 (東京創元社、2019) を読み始めた。 作者の名が 「慶喜」 なんて、ちょいとフザケてる気がしないでもない。 それは、まあ、どうでもいいことかもしれない。内容が面白ければいいのだ。 ただ、この小説の書き方が少し気になった…

探偵小説 → 推理小説

清水義範 『身もフタもない日本文学史』 (PHP新書、2009) を読了。 いちおうは、面白かった、といっておこう (たとえば川端康成が変態小説作家の1人とされてたりする)。 別に著者の見方に同感しなければならないということはないわけだし。 終わりの方…

D・H・ロレンスの完全犯罪小説

何日か前にフェルディナント・フォン・シーラッハ 『刑罰』 (東京創元社、2019) を読んで、その中には完全犯罪になったものもあったように思う (疑惑は持たれたものの、結局は犯罪者とされずにすんでいる人たちは、何人か登場したように思う)。 そういえ…