スプーン曲げと翻訳家

市の図書館がまた開館するようになったので、数日前に出かけてみた。

 

時間の都合で、ゆっくりと出来なかったので、何でもいいから適当に方式で借りてきた。

 

宮脇孝雄 『洋書ラビリンスへようこそ』 (アルク、2020) は、欧米の原書をいくつか紹介した本だ。

 

ユリ・ゲラーといえば、あのユリ・ゲラーだ。若い人は知らないかもしれないけど、昔、日本中が彼の出演するテレビにくぎ付けになってたことがあった。

 

彼は小説を4冊も書いてるそうで、そういえば、以前、どこかで彼の小説が和訳されたということを耳にしたことがあったような気もする。

 

上記の本の著者の宮脇孝雄氏も、御多分に漏れずスプーンをこすってたらしい。

 

そして、驚くべきことを記している。

 

彼がこすっていたスプーンは

 

 日なたに出しっぱなしにしてあった棒飴のように、

 

いきなりグニャリと曲がったというのである。

 

ユリ・ゲラーがやったのはトリックが入ってるかもしれないと納得できても、宮脇氏でさえ曲げられたとなると ・・・

 

 

ジョセフ・コンラッドの短編集の紹介もある。

 

映画 「地獄の黙示録」 がコンラッドの 『闇の奥』 をベースにしたものだということは知ってたから、ある時、文庫本 (もちろん日本語訳だ) を借りて読んでみたことがある。

 

舞台がアフリカだが、河があって、それを遡っているのは、設定としては同じだ。

 

ただし、それほど面白いとも思わなかったし、内容はもう覚えていない。

 

 

映画つながりで、「エイリアン」 に出てくる宇宙船の名前が ノストロモ号 で、その名前はコンラッドの作品名に由来しているのだとか。

 

昔 「エイリアン」 は見たはずだが (あるいはテレビで?)、宇宙船の名前なんてまるで記憶にない ・・・ というか、全然注意もしてなかったなぁ。

 

トリビアとして知っとくと、何かの機会に自慢できるかも (ただし、ノストロモという名を覚えていられたらの話だが)。