寡読の日々

最近 ・・・ というか、近頃は ・・・ というか、読書量がガタガタに減ってしまった。

 

特に意識したのは夏頃から。

 

大体が寝床で読むことが多くなっていたのだが、それが、数ページどころか数行読むと眠くなってスタンドを消して眠りに入ったりすることが多くなった。

 

年のせい? それを言うなよ。

 

まぁ、とにかく読書量がめっきり落ちてしまって、このブログに書くようなこともほとんどない有様。

 

たまには何か書いてみるかというので、こうしてキーボードを叩いてはいるのだが ・・・

 

最近(寝床で)読んでるのはジャン・ルイ・ド・ランビュールというジャーナリストが、幾人かのフランスの作家にインタビューをしてまとめた『作家の仕事部屋』(岩崎

力・訳、中公文庫、2023)。

 

なじみのない作家が多いが、名前だけは知ってるのはバルトとかビュトールとかル・クレジオとか、レヴィ・ストロースとかマンディアルグとかF・サガンとかN・サロートとか、まぁ、そんなところかな。(バルトやレヴィ・ストロースは、日本的な感覚では "作家" というのとは違う気がする。原題に écrivains と入っているように、必ずしも "作家" が対象というわけではなくて、"著述家" みたいなものかもしれない)。

 

でも、読んでて、何を言ってるのか理解出来なかったり、すごい発言とかあるのかなという期待が裏切られたり、ではある。

 

でも、執筆方法が各人で異なっていたりするのは面白い。

 

何度も書き直す派にマンディアルグもいて、

 

 望ましい完成度に達するまで、何度でも書き直します。

 

と述べている。

 

作家の生原稿を有難がって収集するような人たちもいるわけだが、彼に言わせれば、完成稿に至るまでの原稿はいくらでもあるという。面白いことに

 

 エリュアールやブルトンもバンジャマン・ペレも自分たちの原稿を四回は書き写していました。

 

という。何のことはない、売却して金にするためだ。

 

シュールレアリストなんてのは、霊感に感じたかのように、一気呵成に書き上げるものかと思いきや、本当は何度も書き直しているのかもしれない。

 

 

もう少し面白い話もあったかもしれないが、こちらは久しぶりに書くので、お茶を濁す程度に書いておく。