牧野富太郎『我が植物愛の記』(河出文庫、2022)の「飛蓬すなわち転蓬となる蓬7」という文章の中に
この胡砂を吹く風は大陸的なものであればまことに強烈でだだに草のみならず雲の知く砂塵をも揚ぐることであろうことが想像に難くない。
という文があった。
この文における「知く」という文字に疑問を抱いた。
これって、「如く」のことではないのかな?
ネットの辞典を見てみたが、「知く」は「如く」と同じことだという記述は見当たらなかった (探し方がまずかったのなら話は別であるが)。
もしかして「如く」の誤植では? と思った。
仮に誤植だったのであれば、なぜ、文庫本に収録するに際して、訂正しなかったのだろう?
誤植などではなく、ちゃんと読み方があるからか? 私などには分からないから、それならそうと、フリガナを付けて欲しい。
* 別に書いてるブログで、やはりこの本からの引用をしたものを書いた。→ [マコとアヤメ]