2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

作中人物の妊娠に仰天す

立て続けに2冊読了。 1冊は、荒俣宏 『日本仰天起源』 (集英社文庫、1994 【荒俣宏コレクション】) もう1冊は Iris Murdoch: The Italian Girl (Penguin, 1980 [1964]) 荒俣宏の著作を読んだのは、これが初めてだったかもしれない。その博学多識に舌…

燃えない本

ニュース記事で読んだ時に、レイ・ブラッドベリ (Ray Bradbury) の 『華氏451度 (Fahrenheit 451)』 を連想した。 カナダの女性作家マーガレット・アトウッド (Margaret Atwood) が、自著 『侍女の物語 (The Handmaid's Tale)』 に向けて、火炎放射器で炎を…

世界の果てまで

つい 「私を野球に連れてって」 という曲 (Wikipedia を見ると、日本でもおなじみの曲らしい) を連想する。 「野球」 ならまだしも、「世界の果て」 となると、こりゃあ容易なことではあるまい。 今日、ぶらりと立ち寄った書店で、ちくま文庫の並んでいる…

玉と錬金術

荒俣宏 『日本仰天起源』(集英社文庫【荒俣宏コレクション】 1994) を読み始めているのだが、これが、面白い。 「釣りと玉川」 という文章がある。 私は釣りを趣味としていない人間だが、それでも読むと面白い。 水中が 「異界」 であるという話から外道の…