或る噺家の一代記

毎晩寝床でちょいとづつ読んでいたが、とうとう読み終えてしまった。

 

5代目古今亭志ん生の 『びんぼう自慢』 (ちくま文庫、2018 [2005]) である。

 

同じちくま文庫に入っている 『なめくじ艦隊』 は過去に読んだことがあり、話としては重なり合ったりもするが、こちらはこちらで楽しんで読めた。

 

語り口を活かした書き方にしてあるのもいい。

 

今さら内容について云々する気はないが、いまパッと開いたら、こんな文が目に入ったので、引用してみよう (文の一部だけだ)。

 

 思惑だの褌なんてえものはえてして外れやすい。

 

こういうユーモアは、落語の中にも出てきそうだ。