昨日、市内の小さな Book・Off に出かけて、文庫本を2冊買ってきた。
本を買うのは久しぶり。金額は¥110 x 2 である。漱石の鏡子夫人の回想記である 『漱石の思い出』 にも手が伸びたが、¥110 ではなくて数百円だったので、またの機会にでも、と断念。
買ったのは沢木耕太郎 『檀』 (新潮文庫、2011 [2000]) と小鷹信光 『翻訳という仕事』 (ちくま文庫、 2001) の2冊。
前者は、何年か前に広告か何かを見て興味を覚えたが、そのままになっていた本。後者は、名前は知っている翻訳者だし、翻訳に興味がないでもないので買ってみた。
夜、例によって寝床の中で、とりあえず後者の方から先に読み始めたのだが、50ページも進まぬうちに睡魔に降伏。
ただ、2か所ほど、国語辞典を引いてみたいなと思う表現があったのだが、今パラパラと見ても見つからない。
代りに、
最終章にとりかかる前にひと呼吸つき、・・・
という文が目に入った。
「ひと呼吸 つく」?
「ひと呼吸 置く」 という方が普通ではなかろうか、と思った。
ネットの国語辞典を見た限りでは、「ひと呼吸」 は 「置く」 もののようだ。
おそらく、「ひと息 つく」 という言い方があるために、それと混同してしまったのではあるまいか。
などと、生意気なことを考えた。