人語 犬語

ヘルニアは、いくらかましになったが、外を歩くのはつらい。

苦痛をこらえながら図書館まで行くなんてことはしたくないから、今のところ新しく借りて読んでるものはない。

 

前に書いたヨハン・ベックマン 『西洋事物起原 (二)』 (岩波文庫、1999) は、いちおう通読。というか、各ページをめくって目を通したという程度。

 

それで、次は、スタンレー・コレン 『犬語の話し方』 (文春文庫、2002) をぼちぼちと、就寝前に寝床で読んでいる。

 

これも Book-Off で仕入れてあった本で、¥108 というシールが貼られているから、かなり以前に買ったもの。少し読んだまま積読状態にあった本。

 

これを読んだからどうだということはないのだが、まぁ、それなりに興味深いところはある。

 

犬語の辞典みたいな要素もあるが、著者の個人的な体験なんかも入っていて、読み物としても読める。

 

昔は、犬を飼ってたこともあるから、あの頃にこの本を読んでたらなぁと思わぬでもない。

 

小説やエッセーの類ではないが、それでも訳文が見事に日本語であるのに感心する。こういう翻訳ができるのは、まさしくプロだ。著者は犬語を人語にし、その英語の人語を、訳者は見事に日本語にしている。