酒々井

私はもともと別にブログを書いていて、読書関連の投稿もその中に書いていたのだが、それだけを独立させても面白いのではないかと思ってこちらのブログを始めた。

 

ところが、あちらで本からの引用を含むものを書くと、それも読書関連であるように思えなくもなかったりする。

 

今回は、試しに重複させてみようと思う (自分が書いたものだから、剽窃ということにはならないはず)。

 

以下が、別のブログに書いた内容である。

 

 

   *   *   *

 

この地名は読めない。

 

松井今朝子 『江戸の夢びらき』 は初代市川團十郎をモデルにした小説だ。

 

こんな一節がある:

 

 時にガサゴソと草葉を揺らす小獣の気配にも心がなごんで、二人の影法師が前に立ちはじめた頃にはようやく酒々井宿に辿り着いた。

 

酒々井 には しすい とフリガナが付いている。

 

この 酒々井 は、千葉県北部にある町 (人口2万人余り。千葉市から20キロ) で、本佐倉城があり、戦国時代まで千葉氏の本拠地であったという。

 

江戸時代には 成田山新勝寺 に参詣する人たちの宿場町だった。

 

上に引用した部分で團十郎とその妻が目指しているのも成田山であり、新勝寺にお詣りに行こうとしているところ。

 

ちなみに團十郎の屋号の 成田屋 というのは、そこに由来する。

 


◎ 参照 (Wikipedia [酒々井町])

 

 

 

 

江戸の夢びらき

江戸の夢びらき