アガサの夫

これはダイナー・クレイクという英国の女流作家・詩人の小説のタイトル。

 

Gutenberg のリストを眺めていたら見つけたのだが、一瞬、アガサ・クリスティーの夫のことかと思ってしまった。

 

クレイクは 1826 - 1887 に生きた人だから、そんなはずはないんだけれど。

 

 

他にも、たとえばヘンドリック・コンシャンスなんて名前の著作家の名前が出ている。

 

コンシャンスはアルファベットで綴れば Conscience で、これを英単語として見れば 「良心」 という意味だ。

 

そんな名前が苗字だなんて ・・・

 

実際にはベルギーの人 (1812 - 1883) なのではあるけれど。

 

 

タイトルが目に入るということもある。たとえば

 

 The Monk and the Hangman's Daughter

 

なんての。直訳すれば 『修道士と絞首刑執行人の娘』 となりそう。

 

 作者はアドルフォ・デ・カストロというポーランド生まれのユダヤ人。

 

後に米国に移住し、そこでアンブローズ・ビアスと懇意になり、ビアスが手を加えた形でサンフランシスコの新聞に連載されたのが 『修道士と ~』 である。

 

タイトルを見て、どんな内容なのだか読んでみたいような気になったが、実際に読むかどうかは ・・・

 

 

名前に戻ると、レオ・キオッツァ・マネーというのもある。

 

アルファベットでは Leo Chiozza Money で、イタリア生まれの経済学者。後に英国に移った。

 

経済学者だから Money とは出来すぎな気がするが、実際、Money という名は別称というか通称というか、付け加えたものみたい。

 

 

名前からタイトルに戻るが、ジョルジュ・サンドの The Devil's Pool というのも気になるタイトルだ。

 

悪魔のプール? どんな内容なのか、ちょっと教えて欲しいような気になるではないか。

 

 

以上、読書せずに読書を楽しむような話であった。

 

 

* 追記

 

他にもいくつか見つけたが、全部は覚えていない。

 

たとえば、サムエル・ラバー (Samuel Lover) なんて名前。

 

「愛人」 という苗字だなんて ・・・

 

この人はアイルランド生まれで、作詞家で作曲家で作家で肖像画の画家だった人だという (1797 - 1868)。