寄贈書図書館

ふと、思いついたこと。

 

私は図書館で借りて読むようにもなったが、やはり手元にあるとありがたい。

 

何年、何十年前に読んだものを取り出して再読することができる。

 

それらを古本として売り払えば、ただ同然の値段で引き取られたりするわけで、釈然としない。

 

それくらいなら、公共の図書館に寄付でもしたいところだが、簡単に受け付けてくれるかといえば、そうは甘くなさそう。

 

狭い部屋に書物がたまると、苦しい。

 

売り払うのも惜しいとなると、どうすればいいのか。

 

ひょいと考えたのが、寄贈書図書館というもの。

 

公立の図書館と違って、さまざまな分野にわたって蔵書があるとは限らない。

 

だけど、中には 「おっ、これは!」 と思う人がいるかもしれない書物があったりする図書館。

 

手元に置いとくと場所を取るが、売り払う気にもならないという書物を寄贈してもらう図書館なのだ。

 

持ち主は、自宅の狭い部屋に所蔵しておかなくてすむし、興味を持った人の閲覧に供することで社会に対する奉仕にもなる。自分が再読したくなれば、そこに行けば確実に読める (自宅の本棚が家の外にあるようなもの)。

 

寄贈にあたっては、寄贈図書のリストに、所有権の放棄に同意する旨のサインをしてもらう。

 

基本的に閉架式であるが、世間で広く読まれた本 (いわゆるベストセラーの類) に関しては、複数の寄贈があれば開架式で公開する (ただし、一定の時期を経過したら、1冊を残して他は売却するなどの処分がされるかも)。

 

公立の図書館ではないので、入場料はいただく (たとえば¥100とか)。

 

入館して読むのは無料である。また、蔵書に関しては、館内で検索できるのはもちろんだが、ネットでも公開するかも。

 

1日に百人の入館者があれば、入館料が¥100 なら1万円の収入になり、月に30万円。それで司書の給料と維持費を賄えるかどうかは分からない (貸出には¥50くらいもらうか? それだと貸本屋みたいだけど ・・・)。

 

現実味には乏しいかもしれないし、「そんなの甘すぎる」 という見方があってもおかしくはない。

 

ただ。ちょっと妄想してみたということである。