今朝がた、開高健 『夜と陽炎 (耳の物語2)』 を読み終えた。
年譜を見ると、奇しくも12月30日は開高健の誕生日だった (出生は1930年)。
心中に悲しみを携えて疾走して生き、見て、書き、飲みした人のような気がする。
享年58歳は早すぎるが、苦しみながらも書いたものは残った。
彼のエッセイや、ちょっとした短編は読んだことがあるし、長編としては 『輝ける闇』 を読んだことがある程度。
機会あらば、他の作品も読むことがあるかもしれぬ。
同時に寝床で読み始めていたのが南條竹則 『美人料理』 (中央公論新社、2008)。
これは小説ではなく、中国料理に関するものだが、さまざまな文献からの引用があり、漢字を読むのに苦労する。
まぁ、ひとまず通読を目的に読む。
昔、南條竹則 『酒仙』 を読んで面白かったという記憶があり、気になる書き手ではある。
他に 「通読」 を試みているのがもう1冊あって、八幡和郎 『江戸時代の 「不都合すぎる真実」 (日本を三流にした徳川の過ち)』 (PHP文庫、2018) である。
現在、この部屋の室温は4℃くらい。なるべく早めに布団にもぐりこんで、読書にふけるがいいかもしれない。