ずいぶんと久しぶりだ。
たまには書かねばなるまい。
とはいえ、この暑さに加えて例のコロナ。
頭がまともに働いてくれない。
村井弦斎の 『食道楽』 は、まだ読み終えることができていない。
通読するだけで当初の目標は達成するのに、それだけのことに手間取っている。
『食道楽』 には、これでもかというくらいに食物に関する話題が出てくる。
その場合に、かなりしつこいというか、粘っこくはないのだが、羅列式の文が珍しくない。
たとえば
先ず小鳥類の中で田鴫、雲雀、水鶏、鵯、金雀、椋鳥、鶇、雀なぞは殺してから中を一日置いて三日目を食べ頃としますし、鶉、山鴫、カケスなぞは四日目を食べ頃とします。鴨、小鴨、山鳩、兎、鷺、五位鷺、鴛鴦なぞは五日目ないし六日目を食べ頃としますがその中で鳩は腐敗の遅い鳥ですから七、八日目位になっても構いません。雉、山鳥、雁は七日目ないし八日目です。鹿、猪、熊、猿、白鳥、七面鳥は八日目以上を食べ頃としたものです。
鳥の名前 (鳥でないのも出ているけれど) が列挙されてる。
ここでフリガナは示さないが (不明なのはネットで調べればすぐに分かる)、いやはや。
カラスがないのが救いに思えてしまうくらいだ。
白鳥や猿まで出てくるので、現代人の私としては 「おいおい」 と言いたくなる。