彼女たちの読書傾向

1968年頃に漫画雑誌 『ガロ』 を訪ねてくる女子高生たちがたまにいたそうだ。

 

当時 『ガロ』 誌の編集に携わっていた高野慎三氏によれば、その女の子たちには読書家が多かったという。

 

高野氏が何人かの作家の名前をあげている (「 」 内は高野氏の感想)、

 

 太宰治澁澤龍彦立原道造 ・・・ 「まだわかる」

 

 倉橋由美子野坂昭如吉行淳之介 ・・・ 「わからなくはない」

 

 しかし、埴谷雄高高橋和己、坂口安吾辻潤島尾敏雄となると、この少女はいったいなにを考えているのか、とわからなくなる。

 

へ? そんなに不思議かなぁ。まぁ、今どきの女子高生だったら読みそうにない気はするけど。

 

というか、私の場合はその中では坂口安吾しか読んだことがないから、えらそうなことは言えないが。

 

 さらに、夢野久作小栗虫太郎、がこれにくわわる。

 

とある。

 

なるほど、そっちの方面にもいくか。

 

私は夢野久作は長編2つ読んだことがあるが、小栗虫太郎は名前しか知らない。

 

夢野久作とかは、古くはあるけど、ちょっとしたブームになった時期があるからな。

 

 

「読書」 なんてそんなものじゃなかろうか。よくは分からないが、とにかく何となく読むってもんだろう。

 

 

 

 

つげ義春1968 (ちくま文庫)

つげ義春1968 (ちくま文庫)