最近の未読本

前に 「最近の読書」 として読みかけの本のタイトルを出した。

 

その時の2冊の通読は終えている。

 

下記の2冊だった。

 

 諏訪哲史 『偏愛蔵書室』 (国書刊行会、2014)

 つげ義春 『新版 つげ義春とぼく』 (新潮文庫、1992)

 

読んでいて、何か書きたいような気はしたのだが、このような本に対して、何を述べればいいのかと、ことばが見つからない気がして、書けなかった。

 

通読しただけなのだが、何かしらは沈殿したかもしれない。

 

いつの日か再読するかも。

 

 

年末に、図書館の貸出期間が延びるので欲張って他にも借りてきていたのだが、明日は返却日だから、読むのは諦めた本を紹介する。

 

 森毅 『魔術から数学へ』 (講談社学術文庫、1991)

 小川洋子 『博士の本棚』 (新潮文庫、2010)

 

後者は、奇しくも諏訪哲史の著書みたいに、いろいろな書物に関する本だ。

 

取り上げられた本はまるで違うし、同じ作家とはいえ、作品に対する姿勢はまるで違う。

 

でも、実作者である点は同じで、われわれのように一介の読者が読むのとは、読みの深さが異なるような印象を受ける。

 

前者の森毅の本は、かつて通読したことはあるのだが、改めて読みたくなった。

 

読み返しかけて思ったのは、前回はまともに読めてなかったな、ということ。

 

数学にからめて歴史を語り、それは人間の歴史を見通すような感じもするし、面白い。

 

おそらく名著といってもいいのではあるまいか、と思ったりする。