フェルディナント・フォン・シーラッハ 『刑罰』 (東京創元社、2019)。
短編集だ。初めの2編 (「参審員」 と 「逆さ」) を読んだ。
初めて読む作家なので、つまらなければポイするし、面白ければ他の作品を読むこともあるかもしれないというつもりで、小手調べ的に読んでみた。
初めの 「参審員」 からは、カミュの 「異邦人」 を連想した。虚無的。不条理。ニヒリズム。
ケチをつける気になれば。訳文にもケチをつけたくなる。
訳者はドイツ語はよく分かっている人なのだろう。それはうかがえる。
ただ、原文に忠実であればいいというものでもない。
しかし、それでもいいのかもしれない。まるで履歴書に枝葉を付け加えただけのような文体。
そんな文体に対しては、情緒など不要。
ただ忠実に訳す、それがかえって効果的なのかもしれない。
短編集だ。初めの2編 (「参審員」 と 「逆さ」) を読んだ。
初めて読む作家なので、つまらなければポイするし、面白ければ他の作品を読むこともあるかもしれないというつもりで、小手調べ的に読んでみた。
初めの 「参審員」 からは、カミュの 「異邦人」 を連想した。虚無的。不条理。ニヒリズム。
ケチをつける気になれば。訳文にもケチをつけたくなる。
訳者はドイツ語はよく分かっている人なのだろう。それはうかがえる。
ただ、原文に忠実であればいいというものでもない。
しかし、それでもいいのかもしれない。まるで履歴書に枝葉を付け加えただけのような文体。
そんな文体に対しては、情緒など不要。
ただ忠実に訳す、それがかえって効果的なのかもしれない。