やっと読了

暑い。そのせいばかりでもなかろうが、ここに書くのもご無沙汰だ。

 

読めないからである。何も読まなければ、読んだ本について書きようがない。

 

それでも、先月の28日に、T・ジェファーソン・パーカー『渇き』(渋谷比佐子・訳、講談社文庫、1998)を読了したことは、私的な「読了記録」の末尾に記録した。

 

文庫本とはいえ600ページを超えるもので、一気に読み終えてしまうには長い。実際には2か月近くもかかったという可能性がある。こんなに鈍い読み方は、ほとんど記憶がない。

 

丁寧に読んだから、というのではなく、単に読めなかったからだ。

 

夜、寝床に入ってから読むのだが、数行読むと眠気がさしてくる。そのまま眠るかと思えば、それも出来ない。何しろ暑くて、頭もまともに働かないのだ。

 

眠れなくても、頭がぼおっとしていて、文字を見続けることができない。だから、ひと晩に読み進んだのは数行という日もある。

 

考えようによっては、ゆっくり読めたといえなくもない。

 

連続もののテレビ・ドラマかなんぞを見ているようで、少しづつ展開していく。

 

夢中になって読むという感じではない。ただ展開を見ているだけみたいな。

 

そうまでして、とにかく読み終えたのだ。ま、何か読むものを持って寝床に入るのが常だから、材料があったのは良かった。

 

 

図書館にもしばらく足を向けていない。

 

暑いというより焦げてしまいそうなので、なかなか出向けないでいる。

 

何か借りてくれば、また読書欲が復活しないものでもないとは思うのだが ・・・

 

M・クンデラ死す

久しぶりに新聞を見てたら、社会面に 「M・クンデラ氏死去」 とあるのを見つけた。

 

チェコの作家で、民主化運動とかかわりを持った人。

 

ソ連軍のチェコ侵攻なんて、若い人は知らない可能性もある。

 

クンデラの作品は発禁になり、クンデラはフランスに亡命した。

 

読了記録ファイルを検索してみると、私は 『存在の耐えられない軽さ』 を、2008年に読んでいる。

 

ただし、単に通読しただけ。

 

あの作品に政治的な要素が含まれていたかどうか、思い出せない。

 

癌にかかった犬を安楽死させる前にチョコレートを食べさせてた場面があったということとか、その犬の名前がトルストイの 『アンナ・カレーニナ』 にちなんだものだったとか、そんなことはかすかに覚えてはいるのだが。

 

結城昌治の偏食

2019年とあるから、4年前だ。

 

4年前の今日、アメブロにこんなことを書いてアップしてた。

 

ここに再録してみる (下のタイトルをクリックすればアメブロに飛ぶはず)。

 

 

am

 

* 追記: 項目を新たにして書くほどのことでもないし、読書関連なので、ここに追記しておくが、今日 (7月7日)、15年前くらいに書いて Ameba にアップした下の記事にコメントがあった。

 

ameblo.jp

 

15年も前にアップしたものとはいえ、時事ネタのようなものではないから、検索でヒットすることもあるのだろう。

 

書名の楽しみ

書物は読まなくても楽しめる。

 

読むだけがいわゆる 読書 なるものではない。

 

異論はあるかもしれないが。

 

たとえば Gutenberg で Rebilius Cruso という作品名を見た。

 

何かといえば、『ロビンソン・クルーソー』 すなわち Daniel Defoe の書いた、有名な Robinson Crusoe という小説の ラテン語訳である。

 

ラテン語で書かれた古典が英訳されることはあるが、その逆というのは面白い。

 

 

シェークスピアの作品名にも着目してみたり。

 

シェークスピアThe Rape of Lucrece というタイトルの作品がある。

 

不倫ならともかく、レイプ って ・・・ それ、犯罪ですよ!

 

劇作品ではなくて物語詩だ。

 

紀元前のローマ。王の息子が、家臣の妻ルークリースを凌辱し、ルークリースは自殺。それが市民の反乱を引き起こして王族が追放され、共和制が成立。その話をネタにしているらしい。

 

ベニスの商人』 とか『ロメオとジュリエット』 とか、タイトルだけは知ってる人は珍しくなくても、大半の人は聞いたこともないような作品について知ってたら、ちょっと鼻が高くならない?

 

* タイトルに注目して話のネタにしてみると、いかにも蘊蓄があるかのように錯覚させる効果があるかも。

 

面白いタイトル

内容はまるで知らないが、タイトルが面白いので興味を抱くということがある。

 

さっき、こんなタイトルを見た:

 

 Thrice wedded, but only once a wife

 

直訳すれば 「結婚3回、妻になったこと1回だけ」 みたいな?

 

タイトルというより文みたいな ・・・

 

小説である。

作者は Mrs. Georgie Sheldon という米国人女性 (1843–1926)。

 

Gutenberg に収録されている (Thrice wedded, but only once a wife)。

 

大飯食らい

杉浦日向子お江戸暮らし』(ちくま文庫、2022)を読んでたら、かつての江戸では、「成人男子の1食分の米は二合半が基準で、巷に五合飯、一升飯などザラであり」という文があった。昔の人は大食らいだったみたいだな。

 

知ってても得するかどうかは分からないが、"イレズミ" についての話のところで「彫物ほりもの)、文身(ぶんしん)、入れぼくろ」と言うのが正しくて、「入墨(いれずみ)」とは言わない、とある。「入れ墨」は受刑者のしるしだから、趣味で入れる「刺青(ほりもの)」とは別なのだそうだ。

 

この人は、なかなか面白いことを言う。たとえば、「道楽の本質」は、「何の役にも立たない楽しみに命懸けになる大馬鹿さにある」なんぞとおっしゃる。

 

最近のわが読書

きちんと書こうと意識したら、まるで書けない。

 

日記風に。

 

長山靖生文豪と食』(中公文庫、2019)を読了して、今読んでるのは杉浦日向子お江戸暮らし』(ちくま文庫、2022)。